勇気づけのお片づけ 片づけは、あなたの家庭だけの課題じゃない

片づけあれこれ

自分らしさを愛するあなたへ


2012年から続けてきたブログを終わらせて、こちらで再始動しました。
古いブログデータを整理している時に、とある方からのコメントが目がとまったんです。

「丸山さんのブログを読んでいると、『地球家族』という本を思い出しました。」と。

え?そんなコメントいただいたことあったっけ?と(失礼‥)、さっそく図書館で『地球家族~世界30か国のふつうの暮らし』を借りてきて読んでみました。

大型の写真満載の本なのですが、おもしろかった!
ますます人間に興味を持てました。

人の暮らしとモノの量は、地球規模の課題?

この本は、発売が1994年と少し古く、世界30か国の中流家庭の「家財道具」を全て家から出して並べ、ご家族と一緒に撮影し、暮らしをデータに落とし込んだ比較が見られます。

日本の家庭の撮影日が1992年となっていますが、東京はこの時すでに世界と比べるとずば抜けてモノの量が多いことが分かります。私が1979年生まれなので、ちょうど中学生頃の日本ということになるかな。


他に掲載されているのは、内戦の中生きている国、トイレは地面に穴を掘っただけの国、伝統工芸品がそのまま生活必需品の国、おもちゃがたくさんある国…。様々です。

捨てるブームに乗っている方は、ほら「モノが多いことが豊かじゃないんだ!」と言いたくなるかもしれませんが、写真の家族は幸せに見えました。カメラマンは、日本の撮影が一番大変だったと書いてありましたが(笑)

世界の暮らしを見ていると、「人の暮らしとモノの量」のバランスは、地球規模での課題なのでは?と思えたのです。

モノが多い国も少ない国も、精一杯生きている

この本が出たのは、まだ日本に捨てるブームが来る前。

2000年に、辰巳渚さんの『捨てる技術』
2009年に、山下ひでこさんの『断捨離』
2010年に、近藤麻理恵さんの『人生がときめく片づけの魔法』が大ヒットし、
そのあたりから、捨てるブームが加速しました。

その前に、1990年代企業の中で掃除ブームがあり、1990年半ばには片づけることと生きることが結びつけて考えられるようになり、掃除や整理を運気上昇と結びつけた風水も流行りました。

片づけが「個人の生き方」と結びついたのは、意外にも最近なんですね。

今ではミニマリストを生きる方も増え、禅などに代表される日本の「精神性」に魅かれて、こんまりさんの片づけが世界的にウケているのではないかと私は考察しています。

じゃぁ、モノが少なければ少ないだけ幸せか、というとモノだけの問題でもなく、ミニマリストの方も衛生面や生活の基盤(電気、ガス、水道、ネット環境等)が安定しているからこそ、モノの少なさを豊かに感じる暮らしができるはずです。
逆に、生活の基盤が安定していない国は不幸かと言えば、そうとも限らないんじゃないか?と写真は訴えます。だって、モノが少ない民族だって幸せそうだからです。
人間はもともと自然にある植物や土地から道具を作り出し、自分たちの使いやすいように工夫しながら生きる適応力があることも見て取れます。

それぞれ、土地に合った暮らし方を工夫して見つけて精一杯生きている。
どんな暮らしでも、あらゆる家族が精一杯生きていることに、ページをめくるたびにドキドキしました。

「人、モノ、地球」のバランスを探している最中

この本では、あえて中流階級の家が選ばれたみたいですが(一部そうでもない家が選ばれたケースもあるみたい)、その国のスタンダード代表だったとしても、わざわざ言葉にする必要もないくらい、暮らしぶりはピンキリです。
これがこの国の普通だったのか…と唖然としたくなる写真もあります。

今地球は、いろんな国が協力して「モノを使う暮らしと、地球を大切にする暮らし」のバランスを見つけている最中なんじゃないのか?と感じられたのです。

私たちのようにモノがある国は、モノがある便利さも不便さも世界に見せることができます。モノがあるゆえに、資本主義的な競争が生まれてそれが心にも影響し、精神病も増え、医療技術は向上して寿命は長いのに不健康な人が増えている様子も経験しています。
逆に、モノがない国は、モノがない便利さと不便さを見せてくれます。一見不便そうな暮らしでも、暮らしのレベルに垣根がなく、どうしてあんなに幸せそうなんだろう?と感じるほどに笑顔で陽気に暮らしている人たちもいるのです。
お互いから学ぶことは多そうです。


「人間が地球で暮らすために、人の多さ、モノの量、自然の割合、いったいどのくらいがちょうどいいんだろう?」というのを、世界規模で探っているとしたら、あなたがもがいている現実が、とても貴重な体験にも見えてきます。

日本はバランス構築の最先端を行く

私はけっこう真面目に「日本は、どこよりもバランス構築の上手い国になれる」と思っています。

今やモノが多すぎる日本も、もともとは神社や寺など質素な暮らしも知っているし、戦争で爆撃も受けたり、地震で被害に合ったり、モノの量の多い・少ない両方を経験しているから、間の感覚が生まれます。両側に振れないとと、真ん中は分からないから。
“いいとこどり”をして“和”を創ってきた達人の国でもありますしね。

私たち世代が、命の危険を感じるほどに貧しい時代を知っているわけではないけれど、「少ないすぎても苦しい、多すぎても苦しい」ことは感覚的に理解しています。

まとめ:まずはあなたの家を整える

個々の家庭の片づけは、その家庭の問題であって、家族以外がとやかく言う筋合いはありません。

しかし、「課題の分離」を持ち出して、片づけの課題は「住む人だけが取り組むべき課題」と考えてしまうと、それゆえに苦しむ人も増えそうです。
私たちは何かの課題に直面した時に、「自分が変わらなければ」と考えがちで、苦手なことを自分だけでやらなくちゃいけない感覚に陥ります。
「やるべき課題」と納得して主体的に取り組めればいいですが、たいていの人はその課題から逃げたくなります。心で逃げながら、でもやらなくちゃ!と課題を抱えたままにしている。これ、疲れますよね。

片づけはあなたがダメとかそういう次元の問題ではなくて、地球規模の課題だよって考えてみると、 あなたの苦しみや悩みは、その問題解決へのルートの一部を担っていることにもなりませんかね?

みんなで「人間が地球で暮らすには」を考えながら、全体で変わっていけばそれでいいのではないか?とも。

これまで片づけの課題を「自分だけのもの」にして、苦しんでいる方がいたら、一緒に解決していこうと声をかけ合いたいですね。
片づけのノウハウだけを求めていると、片づけの目的を見失いますから。

モノが多すぎず、少なすぎず、私たちの知恵やAIを自然のために使い、自然の恩恵を私たち人間がもらい‥そんなちょうどいい暮らしは作れるはずです。

大きな視点を頭の片隅に持ちながら、まずは、自分を整え、家庭内の人とモノを整えていく。
それが私にできることだな、とも思いました。

誰かの経験は、必ず誰かの幸せにつながる。

そんなことをよく考えます。



お読みいただきありがとうございます。

今日もかけがえのないジブンスキーライフを。

丸山郁美

勇気づけのお片づけ🄬提唱者。ジブンスキーライフ代表。アドラー心理学をベースに日々の暮らしの変化を楽しみ、自分をよろこばせる生き方(視点)を伝えています。

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